near,far,near,far of Kae Touyama web

東山佳永
kae touyama

CIMG2655.JPG

CIMG2660.JPG

CIMG1809.JPG

『near,far,near,far』


きのうまで共に過ごした人と
今日からは離ればなれになったり

おととい地球の反対にいた人が
たった今隣に座っていたり

距離をかみしめ
一歩を踏みしめる間もなく
世界はスピードを増していく

なぜ心の距離は
遠くにいるほど近く
近くにいるほど遠いのだろう


この景色を線にして、遥か彼方へ会いに行こう


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■movie■


練馬区立美術館 PLATFORM2011
浜田涼・小林耕平・鮫島大輔
ー距離をはかるー
展示関連イベントとしての小作品

□near,far 写真■



【作品概要】

美術館ロビー階段上部
遠くの”きみ”に手紙を読む
その手紙で紙飛行機を折り、想いを乗せて飛ばす。
音楽とともにからだはあとから風船にゆられ、空から降りてくる。
途中で虹と出会い、虹を歩きながら地上の近くへ。

遠くの青い風船と近くの赤い風船。
点と点を結ぶ線。

リュックの中の地図を取り出し、地面に広げ世界の距離をはかる
地図を飛び出し、からだのいろんなところで空間をはかり、
見える実体の距離、見えない意識の距離をはかろうとする

時間軸のような一定のリズムが聞こえ出し、踊りが始まる。
時間の中で速さを変えて距離を測ったり、遠くのこと近くのことを想うダンス。

速さでも超えられない距離を知り、近くを見つめ直す。
近くの赤い風船のもとへ。
言葉とともに、リュックから沢山の紙テープを取り出し、転がしたり、伸ばしたり、
記憶の距離、心の距離を視覚化していく。
点と点が線になり、線が繋がり、面になり、世界と繋がり包まれていることを知る。

リュックを背負い、赤い風船とともに外へ。
大きなロビーのガラス越しに見える一枚の大きな絵のような日常の風景。
いつも近くにある日常の美しさを認識し、そこにある幸せを纏いながら進む。
ずっと共にいた赤い風船を空に放つ。


音楽を纏った残された日常の風景と、遠く近くを想う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
紙飛行機、風船(ゴム製 赤・青)、紙テープ(虹七色、白、赤)、世界地図
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

photo:Horomi Shinada

ーPLATFORM2011関連イベントー
 パフォーマンスライブ

東山佳永(構成・出演・演出)
  ×
橋本和昌(作曲・演奏)


4月17日(日)14:00~14:30  会場:美術館中央ロビー

Kae TOUYAMA : 2007年より美容院や店舗など多様な場所で作品を制作、発表。様々な素材・手法を用いて、空間・身体とともに構成し、時空間を創りだす。「ユトリロユルリト」名義では各回、他分野のアーティストと3人で作品を制作。表現者として舞台や映像、アートプロジェクトや誌面などでも活動している。

Kazumasa HASHIMOTO : 現在までに5枚のオリジナル・アルバムと1枚のサントラ盤を発表。自身の作品以外では、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞した『TOKYO SONATA』(監督:黒沢清)で音楽を担当した他、CMや舞台の音楽制作、他アーティストのプロデュースなど、その活動は多岐に渡る。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

PLATFORM2011浜田涼・小林耕平・鮫島大輔 ― 距離 を はかる ―

○会期 : 平成23年4月9日(土)~5月29日(日)
○休館日 : 月曜日    
○開館時間 : 午前10時~午後6時 ※入館は午後5時30分まで

○主催・会場 : 練馬区立美術館
○協力 : 藍画廊、山本現代、ARTISTS'GUILD
○後援 : 愛知県公立大学法人愛知県立芸術大学、女子美術大学、多摩美術大学

○観覧料 : 一般500円、高大学生及び65~74歳300円、中学生以下及び75歳以上無料
○展覧会カタログ : 一作家一冊(計3種)A4版 各40ページ 各800円
執筆参加作家:近藤幸夫(慶應義塾大学教授)、三輪健仁(東京国立近代美術館学芸員)、小川希(ogoing代表)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
□near,far アルバム■


◆紹介記事◆
美術館ブログ練馬区HP

パフォーマンス情報を美術手帖2011 4月号 ART NAVIにて掲載いただきました。