『→(発信)』『←(受信)』『⇄(交信)』
かつてテレビ塔から発信され、私達に届けられていた電波や
光の公園から発信され、テレビ塔が受け止めている緑のレーザー光線、
土地のシンボルを仰ぐ人々の視線や思い、飛び交う情報や意識。
テレビ塔とそれを取り巻くものの間で交わってきた見えないものを見つめ、
交信に向かう。発信者であり、受信者であり続けるために。
東山佳永と津田翔平
2013 11/21~23
<一日ごとに変化するインスタレーション+パフォーマンス作品>
performanceとして『→(発信)』を始め、それを受け installationとして『←(受信)』と進化し続けてきた作品の中で最後に『⇄(交信)』を試みる。移り変わりながら交わり合う時間をつくっていく。
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『→(発信)』 performance
展示としてのパフォーマンス作品。
東山がピンクの水糸を、津田が緑の水糸をそれぞれ張り発信していく。
5分ごとに入れ替わり、交じり合う事はないが、徐々に共存する時間がふえる。
『←(受信)』installation
1日目の「発信」でつくった空間をインスタレーションとして提示する。
部屋の中を暗闇にし、ドアに懐中電灯を吊るしておく。
案内には「会場内に、ライトをもってお入り下さい。
お好きなように照らしたり、暗くしたりしながら、ご鑑賞下さい。」と書いてある。
鑑賞者は、作品として発信し続けているもののある部分に、光と視点を合わせ、受信する。
『⇄(交信)』installation+live performance
ピンクの糸と、黄緑の糸を編んで交わらせていく。全体の色もトルネードするように水糸のインスタレーションを作り変える。作品の終わる最後の時間にライブパフォーマンスの時間を設け、ライブとして「発信」「受信」の流れを構成し、見せ、最後東山と津田がそれぞれの色の糸を交換しあいながら交わり「交信」の形をつくり続ける。