かさかさ、かたかた
こんこん、とんとん
ぐつぐつ、ふつふつ
からから、とんたん
小さな秋の 小さなお店
ぎゅうぎゅう、きゅうきゅう
詰めこんで
今日もおいしい音がする
■movie■
会場:匙屋(木の匙のお店)
日時:2009 10/31〜11/1
◎aki-kan photo
パフォーマンス中に缶詰とアレンジ珈琲をつくりながら、料理の音・動き・香り・味覚を共に構成に入れ込む。主に缶を楽器に使い、料理の音、街の音と融合させる。
作品内でつくられた缶を持ち帰ること、町やそこに行き交う人等の偶然性の取り込み、見ていることと見られていることの同時体験により、現実と空想の間を体感し、行き来するような作品。
店内から外をみている観客は、切り取られた普段の町に物語をみる。
【concept】
秋の実りがあまりにも美味しいから、缶に詰めてしまおう。
秋のお月様があまりにも綺麗だから、缶に詰めてしまおう。
ここは、そんな季節だけに開く 缶詰と珈琲のお店。
そんなお店の一日のこと。
【作品概要】
小さなお店。秋の月が大好きな3人のお店。そんな不思議なお店のメニューは珈琲と秋缶のみ。
開店前のシャッターのしまったお店。
シャッターを開けると、路面に面した街の建物の輪郭に映画の枠組みのように切り取られ、景色が、絵画、舞台のように開ける。
店に詰められ、街の人たちを観る観客と、店の中をみる街の人。そこに生きる3人のお店の人。
お月様のようなまん丸の食材を持ってくるもの、
その食材を調理し秋缶をつくるもの、
その缶を叩いて音を奏で検査(打検)するもの。
そんな3人のお店の最後の、満月の日。
パフォーマンス後、上演中につくったコーヒーと秋缶を配る。
観客は月を閉じ込めたような秋缶を帰宅してから開け、小さなお月見をする。
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卵・ぶどう・くるみ・缶・箸・ほうき・はたき・ざる・ベル・かご・自転車・コーヒー豆・ミル・缶を閉じる機械・ボウル・フライパン・やかん・ラジオ・ススキ
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<秋缶の材料>
卵・レーズン(ぶどう)・くるみ・小麦粉・砂糖・バター・BP・シナモン
<お月様コーヒーの材料>
コーヒー豆・砂糖・卵黄・生クリーム・バニラエッセンス/指導・コーヒー豆:かうひい堂